家族 連載 金継ぎの器

【連載】ママはわたしのことが嫌いだ

2021年5月22日

親は私のことが嫌いって思わないとやっていけない

きょうだい児の祥子

 私の母は、きょうだいの障碍のために、暗室療法(私のなかでの通称、本当の名前は不詳)を24時間体制で取り組んでいました。暗室療法とは、自閉症児の感覚過敏に対応するために、あらゆる刺激を遮断します。当然、カーテンは閉めっぱなし、TVなどの電磁波を発する端末の利用もできません。きょうだいと母は離れでふたりきりで過ごし、母と私の時間は奪われていきました。

孤独

 最初は、寂しさに苛まれるようになりました。忙しい母が用意してくれたおやつとメッセージを握りしめて、耐えようとしましたが、孤独感に打ち勝てる日はそう長くは続きませんでした。

孤立
なんでこんなことに

怒り

 なんでかまってくれないの?理不尽な孤独感との葛藤のすえ、両親に怒りの感情が芽生えました。しかしながら、小学2年生、家族に何が起きたのか、理解はできていましたので、言葉にすることはできませんでした。

憤り

 ついに、「親が私が嫌いだから、こんなことになったんだ。自分が何かしたから、きょうだいに障碍が出たんだ」と問題をすり替えるようになりました。そうしないと、自分が崩壊してしまう寸前でした。

孤立

 そして、親を避けるようになりました。「もう親はいないものと思おう」「ひとりで生きていける」「この苦労を乗り越えて、大人になったら、幸せな人生が待っている」しばし、耐え忍ぼうという根拠を自分で作り上げました。

空想

 この難局を乗り越えた自分をなんども空想しました。勉強を頑張って、良い大学に入って、良い企業に就職して、「シェリル、すごいじゃない」「立派に育ったじゃない」と言ってもらえるように努力しました。結局、大学入学とともに、それらの道は閉ざされてしまいましたが、これらの空想は生きるために必要なことでした。

負のスパイラル

 子どもの頃から現在に至るまでなんども同じようなことを繰り返しました。障碍児もマイノリティだけど、きょうだい児もマイノリティ。きょうだい児になったがために、「かまってくれない親なんて、私のことが嫌いだ」と信じ込んで、自己防衛機能を作動させています。でも、成人したいまからでも、それらと向き合う必要があると感じています。

 Youtubeで、あるきょうだい児 のエピソードを見つけました。とても共感してしまったので、共有します。

 私だけじゃないんだなぁ。同じ境遇のともだちはたくさんいますよ。

https://youtu.be/g9PV6dyWvoM

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