
確か、6歳の時に、ひいおばあちゃんの仏間に呼ばれました。手渡されたのは10万円の封筒。
6歳の幼児にはその意味はわかりませんでした。

ひいおばあちゃんから渡された10万円はすぐさまお母さんに預けられ、ゆうちょの貯金通帳が作られました。

いま、考えてみると、ひいおばあちゃんなりのお金のレッスンだったのではないかなと思います。
「この子はこのお金をどうやって使うんだろう」と意味深に傍観していたのかもしれません。
当面の間は、このお金は、ゆうちょに入れたままでした。他のお年賀と一緒に、ずっとほったらかしにしていました。最初に、貯金を崩したのは、中学1年生でした。
ひいおばあちゃんからもらった10万円を使ったのは、小室哲哉さんの全盛期、中学生になってから、シンセサイザーEOS B900を購入しました。自閉症の親をとなりで見ながら、さびしい思いをメロディーに重ねました。シンセサイザーを含む楽器を奏でることはわたしにとってリラクゼーションでした。
を変えてしまってよかったんですかね、ひいおばあちゃん。

結局、何を買うのが正解ということはありません。ただ、有効に使うという意味では1円も儲けを出してはいないし、何か申し訳ない気がします。
女性資産家の家計に生まれた自分にはセンスがなかったのかなと思うことがあります。設立した会社も休眠状態ですしね。
ひいおばあちゃんからもらった10万円も株式投資でもしたほうがよかったのかな、共済保険に加入しておいたほうがよかったのかな、などと考え込んでしまうことがあります。いくら考えても答えは出ないですね。
でも、ひいおばあちゃんのなんらか意図があって委ねられた10万円。大人になってからも、その意味をかんがみながら、日々精一杯生きていこうと思いました。ひいおばあちゃんの愛を忘れないで。
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